Cradle to Cradle建築-フェンロー市庁舎(オランダ)

地域活性化を目指し、Cradle to Cradle®デザインコンセプトをベースに新市庁舎を建設したオランダ、フェンロー市。2016年のサーキュラー市役所ビルの完成からの熱い注目を浴び、ヨーロッパのサーキュラーシティの中心地に変貌を遂げました。

リンブルフ州北部にあるフェンロー(Venlo)市はオランダ南東部に位置し、ドイツ国境(こっきょう)に近い町。そこにデザインから建設終了まで5年をかけ、面積13.500㎡、従業員900人、パーキング400台分、総工費6200万ユーロと規模が大きいサーキュラービルディングを登用した市役所が誕生しました。

屋内外の空気を清浄にするファサード、使用後も再利用できる建築素材、建物で使用する以上の電力を供給できる自然エネルギー発電機の設置を課題をクリアし、2009年に設計作業が着手、2016年に完成。

健康と心地よさとサステイナブルなイノベーションを組み合わせた新市庁舎

2007年フェンロー市は新市庁舎の建設を決定し、従業員の健康と心地よさとサステイナブルなイノベーションを組み合わせた建物の建設を提案。「オープンで透明性があり、アクセスしやすい」という方針の実現に向けてCradle to Cradle®デザインコンセプト(※1)を用いました。

設計で一番気を配った点は、建築デザインチームが”正しいマインドセット”を持つことだったといいます。Cradle to Cradleの哲学を徹底的に学び実現するために、Cradle to Cradle デザインコンセプトの先駆者ミヒャエル・ブランガート教授の研究機関で建築家デザインチームは研修を受けることに。

Youtube from : Gemeente Venlo(フェンロー市) 設定から字幕>日本語を選択しご覧ください。

完成後は視察が相次ぎ、フェンロー市はサーキュラーシティとしてヨーロッパの注目を浴びているそうです。

市内には、Cradle to Cradle公共調達に関してアドバイスを行うC2C ExpoLABや製品に対してC2C認証を行うCradle to Cradle Instituteが所在しています。

フェンロー市は、市からの若者離れを防ぐためにも、Cradle to Cradle原則を市全体で取り入れることでビジネスイノベーションを加速させようとしています。 そこには、優秀な若手と企業を呼び込もうとする地域活性化の意図があります。

新たなチャレンジとしてフェンロー市は、「Venlo Circular Challenge」というプログラムをスタート。大企業と国内外の学生を結び、サーキュラーエコノミーへの共同開発を促すプログラムです。

また、市内のZuidstroom小学校もCradle to Cradleデザインコンセプトに従い建設。学校での子供たちにサーキュラーエコノミー教育がはじまっています。

地方都市が持続可能性に大きく舵をとったことで、サーキュラーエコノミー都市として、一躍熱い注目を浴びています。

参考と出典元(Reference):

C2C Centre

http://www.c2c-centre.com/sites/default/files/Case%20Study%20City%20Hall%20Venlo_Final_1.pdf

フェンロー市 市役所

http://www.stadskantoorvenlo.nl/