急激な都市化からグリーン発展へ、中国のサーキュラーエコノミー国家戦略

2007年~2016年の間に、都市部へ流入した人口は、およそ1.83億人と言われている。いま、まさに中国は急速な都市化を経験中だ。都市化につれ、人々のライフスタイルは消費型に変わり、ゴミ排出量が年々増えて問題になっている。全国施設の都市と県のゴミ無害化処理能力は75.8万トン、うち衛生埋立50.2万トン、ゴミ焼却23.5万トン(2015年時点)。埋め立て処理が半分以上と、主な処理手段になっているが、埋め立て処理場は大規模な土地が必要なことから、都市部周辺の廃棄場の選定がネックになっている。

5年に一度の中国共産党大会である第17回党大会(2007年)で、はじめて資源節約と環境保護を国策として掲げて以来、サーキュラーエコノミーの取り組みに本腰を入れている。

・2008年「中華人民共和国循環経済促進法」発布・施行
・2011年「国民経済・社会発展第12次5ヵ年規画綱要」(2011~2015年)策定
「グリーン発展」をキーワードとして、「循環経済」、「低炭素技術」、「環境・生態保護の持続可能性」を今後の新たな発展指針に。
・2013年「循環経済発展戦略及び短期行動計画」(2015~2020年)

企業・工業団地・都市/地方の3つのレベルの循環経済を概説し、資源効率の目標値を設定した。

・2016年「国民経済・社会発展第13次5ヵ年規画綱要」(2016~2020年)策定

工業・サービス・農業と、社会全体でのサーキュラエコノミーの取り組み方針を発表。消費と排出を抑え、資源効率の向上とグリーンライフが掲げられた。資源再生率を2015年比で15%増にし、産業廃棄物の利用率を73%以上を目指す。国家工業団地の75%以上、50以上の地方工業団地がサーキュラーエコノミーを目指し、ほかにも100都市以上でリサイクル施設の建設、都市ごみや産業パークでの資源マネジメントにオンラインプラットフォームを利用するなどの目標がある。リサイクル産業の期待される生産額は450億ドル相当と見られている。

そのほかにも、・エネルギー集約産業でのエネルギー効率向上・水資源の節約・建設用地の経済的、集中的利用・グリーン鉱山パイロット事業などの目標が上がっている。

 

参照文献(Resource):

「新時代の中国循環経済体系の構築」中国国家発展改革委環境資源司

Business Sweden
 
(Background Paper for Plenary Session1 of the Programme)
UNITED NATIONS CENTRE FOR REGIONAL DEVELOPMEN

 

 

(Circular Economy Lab編集部)