教えて!”製品のサービス化” 基本的な考え方

Air bnbやカーシェアリングなど、シェアリングの盛り上がりで、最近、頻繁に耳にする言葉「製品のサービス化」。

カーシェアリングで言えば、車に乗りたいときに、車そのものを買う必要はありません。ユーザーが必要としているのは「必要なときに、必要なだけ」車を使って移動するという行為。「乗りたいときに、乗るだけ」サービスはMaaS(Mobility as a Service)と言われており、BMWのDrive Nowやタイムズカープラスなどがあります。

個人が車を購入すると、高いお金を出して車を買い、駐車場を借り、ガソリン代や保険代を支払います。所有するということは、保持にかかわる費用の全責任を負うことになります。

カーシェアリングは、顧客をそんな苦労から解放し、顧客はもはや製品を消費する「消費者」ではなく、サービスにアクセスする「ユーザー」になりました。ユーザーは「車に乗ってどこかへ行く」というサービスに対してお金を払います。

このようなサービスが登場できたのも、車に通信機器を載せることで、インターネットを通じ使用量データをすぐに管理側へ送ることができるようになった通信技術の発達のおかげです。

事業的価値の面

事業としての価値をみれば、自動車は資産としてメーカー所有物として残ることで、新たな自動車を作るコストよりも低く修理し、サービスへの再投下が可能です。さらには収益源を販売だけに頼ることなく、サービスからも確保できる利点もあります。

社会的価値の面

環境的な面で言えば、「作る→つかう→修理してまたつかう」という循環サイクルが成り立ち、資源のムダを減らすことができます。長期的な目で見れば、カーシェアリングが増えることで、個人の自動車の保有台数が減り、自動車によるCO2排出量は全体的に減るかもしれません。気候変動対策に一役買うことができます。

シェアリング事業が、CO2削減に役に立ち、しかも収益確保できる事業であれば、それは社会にとってポジティブな意味があります。「事業利益」と「社会課題の解決」が一致するウィンウィン(WinWin)。サーキュラーエコノミーはこの点で単なるリサイクル活動とは違い、ビジネスの話です。人が必要としている問題を解決しながら資源循環を実現することが自社にとっての利益も生み出す。ではこれをあなたのビジネスでどう使い、チャンスにするかにかかっています。