CE先進国オランダの実力―オープンプラットフォーム

前回の記事でオランダはコラボレーションが得意な文化土壌があると言及しました。
今回の記事では、研究機関・市民団体・企業・地方自治体などが主導するオープンプラットフォームについてご紹介します。

• Het Groen Brein

Het Groene Breinは日本語に訳すと「緑の頭脳」。2012年に環境先進企業から研究者へ「市場にまだないサステナビリティへの解決策を探求してほしい」との要請に応える形で発足しました。現在では140名以上の経済学から物理学まで幅広い分野の、オランダの大学に所属する研究者が、学際的なアプローチをとりながらSDG達成を目指し毎年80以上のプロジェクトに取り組んでいます。彼らのモットー「If you can not Google it anymore, the scientists of Het Groene Brein can help.(グーグルで見つからない答えには、Het Groene Breinが応えます)」に見られるように、企業や他の組織に対して既存のアイデアの延長線上ではなく、イノベーティブで革新的な変化をもたらす提案を続けています。

 

• Sustainability Challenges 

 

Sustainable Motion というプロジェクト運営企業が主催するサステナビリティビジネスのコンペティションで、新しいビジネスアイデアを企業、研究者、学生間で共有し発掘することを目的としています。サーキュラーエコノミーの分野の中でも、地域や業界に特化した異なるテーマで毎月のようにコンペティションが行われています。受賞したアイデアはスポンサー企業からの出資を受け、スタートアップとしてビジネスを始めたり、オファーを受けたり、アイデアを実現する機会になっています。

 

• Circle Economy 

https://www.circle-economy.com/

社会的企業として企業や自治体に対してサーキュラーエコノミー専門の総合コンサルティング、リサーチ、国内外でイベントの主催などを幅広く行っています。昨年の世界経済フォーラムで、世界経済の9%しかリサイクルされていない、というレポートを発表したことで話題になりました。

 

• Circle Lab  

https://circle-lab.com/

Circle EconomyがeBayの支援を受けて運営するオープンプラットフォーム。現在で1,000以上のサーキュラー・エコノミーのケーススタディーや関連記事がオンライン上に掲載されています。また、所属企業からの「チャレンジ(課題提起)」に対して、参加者が自由にアイデアを出し合い、選出されたアイデアは担当企業が実現させるという流れになっています。

《 執筆:Ayaka J Okumura 》