世界循環経済フォーラム(WCEF)2019 ヘルシンキ 終了 参加レポート


2019年6月3日〜4日にヘルシンキで開催されていた世界循環経済フォーラムに参加しました。簡単に参加レポートを掲載します。

今年のテーマは、サーキュラーエコノミー (CE)の次の時代への転換とその拡大でした。「イノベーション」「セクター」「戦略」「社会」の4つのトラックが設けられてセッションが開かれました。

2日間のフォーラムに各国から政府関係者、研究者など総勢2200人が参加しました。

オープニングスピーチでは、以下のような著名人がメッセージを掲げました。

国連次官補 Elliot Harris氏:
「ほとんどの国における経済は小さすぎて、循環性が自給自足できない。それを解決するために、各国のサーキュラーエコノミーへの理解と互いの合意が必要」

オランダの環境大臣 Stientje van Veldhoven氏:
「オランダも率先しているが、EU全体でサーキュラーエコノミーを拡大していくためには、調達がカギとなる」

世界銀行の持続可能な開発部の副総長 Laura Tuck氏:
「資源の過剰使用を阻止するための方針づくりが必要。自然資本コストの適切な計上も重要となる」

EU環境水産海洋部 Karmenu Vella氏:
「欧州はサーキュラーエコノミーのリーダーシップを発揮し、解決策を開発し拡大するための資金を確保する。そのためには、次世代の育成が重要」

そして日本からも環境担当相のあきもと大臣が参加し
「リサイクル活動などを中心に発展途上国などへ循環型経済の構築を図る」と述べました。

2日目の最後のメッセージは、

「Scale it up」(サーキュラーエコノミーの拡大)

「Make it Fair」(サーキュラーエコノミーは公平性の機会)

「EU, lead the way」(EUはサーキュラーエコノミーを先導)

の3つで締めくくられました。

今年で3回目となる世界循環経済フォーラム。転換から移行への拡大が強調されており、各国・各分野で事例となるビジネスが続々と創出されています。そのような事例に加え、コラボレーションの具体性や重要性、また価値を生み出す分野の模索など、過去2回と比べて実例の紹介が増えていました。

ところで、毎年オープニングセッションが、ミュージシャン・ライブをイメージさせるほどの大掛かりな企画で、今年も音楽と踊りの祭典となりました。

ただ過去2回と異なっていたのは、突然壇上に若者たちが集まりはじめ、気候変動を訴え始めたことでした。

©︎Circular Economy Lab Japan


2019年3月に開催された気候変動対策を求める若者の学校ストライキのムーブメント「Friday for Future」の一貫で、各国から若者が参加し、世界循環経済フォーラムの場でその危機感を訴えていました。

オンライン上で動画やメッセージを読むのとは違い、このフォーラムの場でメッセージを発信することの重要性、そして人々の心を動かすほどの力強い躍動感がありました。参加した各国の政府関係者もスタンディング・オベーションでした。

次回2020年の開催地は、カナダです。2018年開催地の日本に続き、欧州以外の国・地域での開催に今から注目が集まります。

今回のフォーラムの様子は、SitraのWebサイトから動画およびスライドでご覧になれます。